想いを馳せる「隙間」
アウラの全てを愛してます。笑顔つくるのがヘタなとこ含めて
偉そうなことを書きます
蛮神イフリート討伐戦が好きです。
レベリングルーレットでここに飛んでくると、ほとんどの場合、パーティメンバーに始めてここを挑戦される方がいらっしゃいます。
その方がイフリートのムービーを見終わるまで、他のメンバーはコンテンツ開始を待っている状態になるのですが、私はこの冒険の間にふと訪れる「隙間の時間」、けっこう色々なことを考えます。
この時間、操作範囲でできることは限られているので、まずはフィールドをぐるり見渡してみる。
ここ、実はとっても幻想的な場所だったんだなあと分かります。
主を祝福するかのように日蝕を保つ黒き太陽、イフリートがこしらえた死の武闘のための炎のリング、オーロラを纏ったような漆黒の空。
とっても作りこまれていますが、実際にイフリート戦が始まると、そんなところを見る人はきっと誰もいないでしょう。
この「時間」がなければ知りえなかった景色。
ダンジョンコンテンツは、このイフリート戦に関わらず、どこも物凄く綺麗。
鬱蒼とした暗澹の牢獄でさえ、その肌にまとわりつく湿気が視覚情報だけで伝わってくるほどです。
でもダンジョンコンテンツは、飛ばされたらすぐに開始されるので、けっこう忙しいといいますか、まだ私が余裕を持ててないので、スタートしたら皆さんについていくのが精一杯なことも多く、風景を撮影したり、眺めたりってなかなかできないのが口惜しいところ。
だけどイフリート戦は、今のところ私が唯一、開始時間にゆとりを持てる場所。
ぼーっとしながら、景色を眺めたり、さっきまでやっていた釣りのことを考えたり、装備そろそろ更新しなきゃなあとか、そういった益体もないことを考えてます。
同時に思う。
このムービーを私は待っている側だけど、当然、最初は、見ている側でした。
あの時からたくさん得たものもあれば、きっと失ってるものもあるんだろうなあと。
イフリート戦は、カラクリを知っていれば、難しくないボス。
だけど、最初の大型ボス。
めちゃくちゃ緊張してたことを覚えてます。
今までコンテンツファインダーで行くところは全部ダンジョンだったのに、ここにきてボス戦でしたからね。
何するんだろう、迷惑かけたらどうしよう、まあでも歴代でも最初に出てくる担当のイフリートさんだしいけるのでは・・・みたいな、ごちゃごちゃした感情の中、あの、甲高いシャキーン!という音が突然飛び出て、処刑を知らせる鐘の音のように思えた。
おそらく心臓も実際に飛び出てキーボードに付着してたでしょう多分。
次のボス戦となるタイタン戦は、いくばくか、あの頃より余裕があったと思います。
それはやはり、慣れたことが大きいんでしょう。
それは進歩ともいえますが、新鮮味を無くしてしまったともいいます。
だから、はじめてのイフリート戦のときの感情は、きっと、その、イフリート戦の時でしか味わえない。
なので最終的に、待ち時間、私は課金で購入したアイドル応援エモートをかざすのでした。
初挑戦がんばえー!
私も日夜初挑戦してますが、この初挑戦は、きっと、特別なものになる!
だからがんばえー!
恥ずかしいのでチャットとか一切やらない無言の鼓舞。
立場からすれば、五十歩百歩の私がするには相当おこがましい。
でも私は、このためにこのエモートを買ったのだ。
最初のサスタシャ浸食洞で、名前も記憶してない、誰かが私にかざしていたように。
やりたかったし、一刻も早く、なりたかったのだ。
皆が口をそろえて、当たり前のように言っている、『ヒカセン』というものに。
立派なヒカセンになるんだ。私も。
そしていつかは、イフリートのムービーを見ている、あなたも。
ろどすとを見るに、第三の勢力「ヤミセン」もいるらしいです!