海軍将校への道は険しい
だいたい序盤に出てくる召喚獣イフリートさん
宿命の楔を絶て
ゴゴゴゴゴ・・・
塵芥舞う煉獄の熱砂に、今、ひとつの宿命(さだめ)が交差しようとしていた。
運命を司る天秤は、静かに傾き、ゆらぎ、やがてふたつの結末に裁きを下す。
神の判決が示すは、勝者と敗者ではない。
――ただ、生と死である。
ついにこの時がきたな・・・焔の蛮神、イフリート!
いやぶっちゃけお前には何の恨みもないし正直さっき会ったばかりだし縁もゆかりないしムービーを見た感じイフリート生まれたばっかりなのにもう場の状況完璧に理解しててお前すごいなって逆に感心してたんだけどなんか流れで討伐する感じになってるから雰囲気だけ出してみたわ!
いくぞイフリートォオオ!
ムービーどおり、サシのタイマンで勝負だ!!!
LIGHT PARTY
「よろしくおねがいしまーす!」
「【よろしくお願いします】」
「よろ~」
「あ、よろしゃ~す!お付き合いどもっ!皆さんやっちゃってくだせっ!」
イフリート・・・お前は強かった。だが間違った強さだった・・・(キメッ)
あとボスなら雑魚とか召喚した方がいいと思う。
英雄になる
さて、そんなわけでおとことおとこの80年代少年ジャンプ連載のような正々堂々とした決闘をタイマンで制した私(無論タイマンとは真剣勝負という意味です)。
神狩りという功績を成したことで巷では時の人となり一躍有名人に。
そうなるとその抑止力を軍部がほうっておくはずないということで、各国の軍がこぞって私をスカウトしにやってきました。これファンタジーの話ですよね?
なんだか妙なところでリアルぽいんだなあと思いながら、ナンヤカンヤあって、黒渦団の末席に加わることになりました!
理由は赤いからです。赤って、いいよね。
軍旗の赤が血に染まった死んで行った同胞たちの無念を刻んで忘れないためみたいな理由もかっこよくて好きです。
というか他の国の演説はお姫様かわいいなあみたいなこと思っててあまり集中して聞けてませんでした。
ヤッター!
ただ、神狩りの偉業を成しても、軍の地位は最下位からスタートです。
やっぱり学歴もないし資格も持ってないし職歴も「冒険者」じゃね・・・。
冒険者ってだってあれでしょ、勝手に名乗ってるだけでしょ。
ほぼ無職といっても差し支えないヤツを本部直属のエリートにすることは国も躊躇ったんでしょうね流石に・・・。
まあ叩き上げのほうがカッコイイみたいなとこありますからね、望むとこですよ。
コビーなんてもう夢叶ってるからね。
ルフィの何倍もはやく到達してるから。めっちゃ凄い。
私もコビーみたく功績をあげて、はやく一人前の将校になるぞ!
さて、とりあえずまずは軍から命じられた指令を確認しよう。
おそらく私のこれまでのRPGの経験から、指令という名のお使いクエストが多数箇条書きで示されてて、それをクリアすることでポイントを上げていくみたいな感じでしょう。間違いありません。
<本日分の調達は終了しました。>
む。
これはあれかな?書き方から察するに、プレイヤー全員と共通で、クエストを奪い合う感じなんでしょうか。
どうやら今日のクエストは全てクリアされてしまったようです。
でもこういう要素は、なんだかオンラインゲームっぽくてワクワクしてきますね。
よーし明日はもうちょっと早く来てみよう!
海軍将校に、いずれおれはなるっ(どん!)
数日後
<本日分の調達は終了しました。>
えー!まだだめ!?
わりと早く来たんですけど!ていうか仕事終わりに即行ったんですけど!
これで駄目ならもう仕事休んで早朝行くとかじゃないと無理だなぁ・・・。
休みます。
翌朝
<本日分の調達は終了しました。>
いつ仕事くれるんですか軍は!
鳴り物入りのドラフト一位で入った期待の新人ですよ!?
なんで毎日毎日冒険者だった頃と変わらぬ穏やかな日々過ごしてるの!?
せめて一仕事してからメインクエスト進めようと思ってこちとらミルクルート抱えてんですよ!何日も!鼻が曲がるらしい強烈な匂いのミルクルートを!
やっぱこうフッチ族とかいう蛮族に挨拶に出向くらししせめて最低限の社会的地位を盤石なものにして相手にナメられないようにしないとな・・・って「歩く異臭」とか「動く生ゴミ」とかご近所さんに噂されながらそれでも必死に耐え忍んできてんです!
なのに軍は!
どうして所轄に情報が下りてこないんです!
室井さん!どうして現場に血が流れるんだ!
気づき
<ふてくされて釣りに興じる私>
私のキャラめっちゃ画になるな・・・。
というか夕焼けの再現やばくないですか?
うまく言えないんですけど、この茜色ってゲームでも出せる色なんだ・・・。
リアルのキャンバスにしか存在しない色だと思ってた・・・。
あぁ・・・釣りはいいなあ・・・。全てを忘れさせてくれる・・・。
いつまでたっても仕事をもらえない無職の悩みなんて、ちっぽけなものなんだなァ。
そんなことを思いながらも、一応、とぼとぼとおぼつかない足取りで今日も軍に足を運ぶ。
軍の人にも「コイツ仕事受けないくせにいつもいるな」って思われて顔も覚えられたでしょうね・・・。
はあ・・・。つらたん・・・。
!?
ええええええっ!
の、載ってるー!仕事がー!
なんで!?てかザリガニ!?軍がザリガニを!?ザリガニナンデ!?なんに使うの!?
急転直下の出来事に考えがまとまりません。
一体なぜ・・・というか私が思ってたクエストの内容と違う・・・。
もっとこう潜入調査とか、敵組織を壊滅する仕事とか、そういう荒っぽいことをするのかと・・・。
・・・。
まさか・・・。
稲妻のごとくひらめいた私は、急ぎ、クラフターのギルドに足を運びます。
私が金田一少年ならやたらカメラをぐるぐる回しながらあの名台詞を放つところです。
「謎は全て解けた」
もちろん堂本剛くん版
なるほどね!
つまり、軍備品調達や補給品調達というのは、言うなればクラフターやギャザラーとしての腕を借りたいという意味だったんですね!
製作や調達で軍が欲しいものを用意して、納品することで軍票がもらえて、それを一定数ためて提出することで、軍の位が昇格するというシステムみたいです!
今までギャザラーなどのクラスをとってなかった私は、いつまでたっても仕事が来ないのも至極当然という話でした!
なるほどなるほど!
なるほどなー!
悲報 戦闘要員じゃなかった
神狩りで軍に入ったのに、与えられた仕事は補給物資調達という後方支援でした。
いやいやスカウトの流れ的に、もっとこう、戦闘力での軍への協力を要請されると思うじゃない!?
後方支援は大事だけど!めっちゃ戦うほう想像してたわー!
そっちかー!いやどっちかとは思ったんだよなー私もなー!あえての逆かー!あえてなー!
でもクラフターわりと楽しいので始められてよかったです!
メインクエストが忙しいので今はあまり手が出せませんがちょくちょくやろうと思いました!
特にこの場所を選ばずいきなり調理器具床に置いて作り出すというそのワイルドさに惚れました。
国は早急に取り締まったほうがいいと思う。
今回は以上です!
次回はこれまでの色々な小ネタ寄せ集めでお送りする予定です!
では!
原理が気になる
なんで道具持ったら服はじけ飛ぶの